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COLLABORATION , INTERVIEW , NEW ITEM

「作家・辻村深月」×「デザイナー・ワカマツ タダアキ」スペシャル対談

「かがみの孤城」コラボの誕生秘話や作品への思いなど、ここでしか聞けない貴重な話が盛りだくさん!

2022.12.09

 

2018年に史上最多得票数で本屋大賞を受賞、

170万人が涙した感動のファンタジーミステリー。

世界中で愛され続けている作家・辻村深月のベストセラー小説

「かがみの孤城」が、この冬、待望の劇場アニメ化決定!

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子どもから大人まで幅広い世代から熱い支持を集める

劇場アニメ化でも話題の「かがみの孤城」と、

Q-pot.とQ-pot CAFE.が異色のコラボレーション!

 


「作家・辻村深月」×「デザイナー・ワカマツ タダアキ」

スペシャル対談

コラボレーションデザインを手掛けるのは、

ブランド設立20周年を迎えた

Q-pot.デザイナー・ワカマツ タダアキ。

彼自身も辻村作品の大ファンであり、

辻村氏もまたQ-pot.ファンとして広く知られています。

そんな二人に今回の

「かがみの孤城」コラボレーションについて

様々な角度から語っていただきました。

作品への思い、作品に関するエピソード、

コラボレーション誕生秘話、メニュー制作の裏話などなど、

ここでしか聞くことができない、

とっても貴重で濃密な対談となりました。

二人の楽しいお茶会の様子を、ちょっと覗いてみませんか?

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Q、まずは、お二人にとっての「かがみの孤城」とはどのような存在ですか?


辻村深月先生(以下:辻村さん)

私はデビュー作が10代の子たちを主人公とした群像劇だったのですが、その後いろんなものを書いてきた中で、今の自分が10代の子たちを書いたらどういう風になるんだろう、と原点に戻るような気持ちで書いた小説です。

自分の中では、意識に大きな差はないと思っていたのですが、デビューした頃は大人と闘うという気持ちで書いていたのが、「かがみの孤城」は書きながら、何度か「大人が不甲斐なくてごめんね」という気持ちになる場面があって、20代の自分は圧倒的にこども側に近かったのが、知らないうちに大人になっていたんだと感じました。

物語は中学生のこころの視点で進みますが、大人の読者の方にとっては、作中に出てくる大人たちがどういう気持ちで何をしたかというのがおそらくわかる。10代の子の話なんですが大人の目線も入っているんですよね。私にとっても、自分が新しいステージに上がれた小説になったと感じていますし、とても多くの人が私の小説を知ってくれるきっかけになったという点でも思い入れのある小説です。

 

歴代の最多投票数で2018年本屋大賞を受賞されましたよね!


辻村さん:

はい、そうなんです。書いている時は無意識でしたが、作中の鏡が光って入口になるという設定は、私がこれまで物語世界に感じてきたことそのものなんです。学校とか人間関係とか、日常で行き詰まった時に本や物語の存在が私を知らない場所に連れ出して居場所になってくれた。「かがみの孤城」が今の読者の人たちにとってそういう存在になってくれたなら、とても光栄に思います。だから本屋大賞をいただけたのは本当に嬉しかったです。

 

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Q,ワカマツさんにとっての「かがみの孤城」とはどんな作品ですか?


ワカマツ タダアキ(以下:ワカマツ)

ノスタルジーな魅力をすごく感じました。誰しも経験したことのあるような雰囲気が、「かがみの孤城」の作品の中にはあって、背中を押されるというか、応援されるような気持ちがあるから、皆が共感できるのかなと思います。

それと、辻村さんの作品ってやはりミステリー小説だなって。グリム童話を読んでるような、ちょっとゾクッとする印象を受けました。


辻村さん:

嬉しいです。ちょっと不思議な設定だけど、現実の要素を含んだシリアスな問題を書く時こそ、謎があったり、続きが気になるエンタメの部分が大事だと思っていて。夢中になったその先に考えさせられたり、受け取れるものがあることが小説のよさだと思うんです。


ワカマツ:

ファンタジー要素がありつつ実はリアルで、そのへんのバランス感覚が凄いなって。

読みやすいんだけど、実際は怖いみたいな。


辻村さん:

設定を作る際もほとんど迷わなかったんです。どうしてオオカミのお面をつけた女の子がすんなり出てきたんだろうって自分でも思うんですけど、気づいたら頭の中で形になっていた。今、こうやってQ-pot.でモチーフになった姿を見ると、これしかなかったんだなと思います。前にインタビューで『なぜ鏡が入口になっているんですか?』と聞かれたことがあるんですが、家の中にずっといるという状態で外が敵だらけに見えるなら、鏡はきっとどこのおうちにもあるし、こっちから迎えに行くからっていう気持ちでした。


ワカマツ:

読み終わった後には、照らし合わせができるけど、辻村さんはそれを感覚で書いているだろうなって。僕も、「なんでオオカミが出てきたんだろう」って考えた時に、5時になると地域でチャイムが鳴るじゃないですか。チャイムが鳴ったら帰らなきゃいけなくて。だから遊びの終わりという意味で、オオカミっていうのは時間の制約というか恐怖を表しているんじゃないかって。夕方になるとオオカミが出てくるし、暗くなる前に帰らないとって。

だから時間をオオカミで表しているんだろうなって。


辻村さん:

今ワカマツさんの話を聞いて、「あ~、だからなんだ!」って思いました。(笑)


ワカマツ:

きっと、そういうことを考えずに、感覚的に「かがみ」とか「孤城」が登場したんじゃないかって。孤城は学校として描きたかったんだろうなとか。あまり言うとネタバレになっちゃうけど。(笑)きっとそういう感覚でやっているんだろうなって思いました。


辻村さん:

私も最初から完全に彼らのことがわかっていたわけではなくて、作中でこころたちと話をする機会を経てちょっとずつわかっていくし、最後の方になると、次の1行を書く時に実はこうだったんだ、と初めてわかることもあったりしました。だから自分が書いたけど自分が書いた話じゃないような感覚もあるんです。

読んだ人の数だけ解釈があっていいし、ひょっとしたら「かがみの孤城」に一番詳しいのは私じゃないかもしれないっていうくらい、みんなが読み込んでくれる小説になったと感じています。そして、それがとても嬉しい。

今回、映画化やコラボするにあたって、今はたぶん原恵一監督やワカマツさんの方が作品に詳しいかもしれない。それってすごく幸せなことだと思うんです。自分一人で育てていた「かがみの孤城」が、いろんな人のものになって、どんどん仲間が増えていく感じ。旅の仲間が増えていくようなワクワク感と心強さがあります。

 

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Q、それでは今回コラボに至った経緯を教えていただけますか?


辻村さん:

実はよく覚えていないんです(笑)

気づいたらやることが決まっていたような……(笑)


ワカマツ:

そうですよね(笑)はっきりとは覚えてないですよね。


辻村さん:

私が脚本を書いたドラえもんの映画(『映画ドラえもん のび太の月面探査記』)の時に、Q-pot.さんにコラボをしてもらって、私が漠然と思い描いていたものを遥かに凌駕する発想が形になるのを目の当たりにして圧倒されたんです。ワカマツさんやっぱりすごい!天才!って。ワカマツさんも、以前ご自分の発想を誰かの発想や誰かの作品と混ぜあって作ることにやりがいを感じるとおっしゃっていたので、次は「かがみの孤城」で作ってもらえたらいいなとは思っていたんです。お互いに話していくなかで自然とお話が進んでいき、今回お願いできることになりました。ドラえもんの時もすごく嬉しかったけれど、自分がゼロから作り上げた小説がQ-pot.の世界観に溶け込むのはまた格別の喜びがあります。そしてやっぱり想像以上!ワカマツさんがクッキー缶のデザイン画を初めて見せてくれた時、ここからスタートしたいと明確に思ったというお話をしてくださって、それがとても嬉しかったです。小説の登場人物の一人であるスバルは星の名前で「むつらぼし(六連星)」というのが別名ですが、絵の中にも星が6つある。版元であるポプラ社チームと高まりました。

 

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ワカマツさん:

僕の職業病で、物語とか見ると、これをお菓子に例えたら何だろうって考えちゃうんです。


辻村さん:

ワカマツさんならではの職業病ですね!(笑)


ワカマツ:

今回はグリム童話のようなイメージがあったから、孤城の中に詰め込まれたキャラクターたちの個性が、クッキー缶の中のバラエティ感溢れるクッキーのように思えてクッキー缶のアイデアが浮かびました。クッキー缶ってちょっとノスタルジーも感じるじゃないですか。昭和感もあるし。西洋のお菓子なんだけど日本のお菓子という雰囲気もあって。作品の雰囲気にも似ていてぴったりかなって。

 

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辻村さん:

お城を描いてくださったのも嬉しかったです。“オオカミさま”のモチーフとか、作中でお茶会をしていた後だからカップが3つあるのかな?とか、まだ湯気が立ってる感じも、今までこころたちがいたよ、みたいな。


ワカマツ:

時計が5時をすぎたあたりになっているのでみんな帰ったばかりで、まだ余韻が残ってる。かがみにはオオカミが映っていてウロチョロしてる。物語のすべてをぎゅっと詰め込んだ感じです。


辻村さん:

食べ終わった後も缶として取っておけるのがいいですよね。このあたりにワカマツさんがおっしゃる昭和感とか、自分の小さな頃の時間の感覚が重なります。どこのおうちにも気に入ったお菓子の缶ってあって、メモ帳とか小物を入れるのに使っていたと思うんです。「かがみの孤城」っておうちの話でもあるので、このクッキー缶のアイデアは本当に嬉しかったです。

 

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ワカマツ:

わかる。すごくノスタルジーを感じますよね。


辻村さん:

Q-pot.ってお菓子もとても美味しいので、カフェに行っても、お菓子が先かアクセサリーが先か、発想の順番がわからなくなるような魅力がありますよね。このかがみのクッキーのアクセサリーなんかすごく懐かしい雰囲気。昔大好きだったなぁというクッキーの感じが出ていて、ほんとに美味しそうなんです!

 

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ワカマツ:

自分なら、まずこのまわりだけ先に食べるもんね。(笑)


辻村さん:

やったやった!あの食べ方、好きだったな。(笑)


辻村さん:

“オオカミさま”の最初のサンプルを見せていただいた時に、ワカマツさんのなかで質感がイマイチだったそうで、「実際はこういう感じに変わります」って見せていただいた見本が、食べられる本物のクッキーでできた“オオカミさま”だったんですよ。え?これ本物のクッキーじゃんって。え?どういうこと?小麦粉でアクセサリーは作れないよね?って思っていたら、次のサンプルが本当に見せてもらったクッキーそのままの質感で再現されて出てきたから、すごい!と思いました。手焼きの感じとか、非対称の感じが、人が作っているのが伝わるクッキーそのもので。

 

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あと、カフェメニューの試食会の時に、ワカマツさんがメニューの雰囲気を見たことで、ネックレスの“オオカミさま”の上についていた赤いリボンの位置を下に付け替えた方がいいってその場で変えていったりして、こんな風に最後まで妥協なく調整するんだ、とぐっときました。アニメの原監督と今回映画をご一緒した時も、完成間近になって、最初に考えられていた案を変更してブラッシュアップしたい、とおっしゃった部分があったりしたんです。第一線で活躍されてるクリエーターの方たちは常によりよい形を求めて更新を目指すんだ、と感動しました。

 

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ワカマツ:

でも自分にとってはあたりまえのことっていうか。


辻村さん:

今回コラボを通じてその様子を間近に見られて、私も大きく刺激を受けました。

 

ワカマツさん:

「かがみの孤城」っていろんな伏線があることを伝えたいから、謎をいっぱい散りばめたかった。ファンの方って「ここってああだよね」とか「あそこに気づいた?」って、自分なりの伏線の回収の仕方をしていて、それで会話も盛り上がっていると思うんですよ。僕もその会話に入りたいというか。(笑)だから、僕は伏線をこういう解釈で捉えているよっていう感じで。回収したいものがめちゃくちゃあったんですけど、でもネタバレになってはいけないから、いろんな葛藤がありつつ、このデザインに落ち着きましたね。

 


Q、こだわりのポイントとかはありますか?


ワカマツ:

2種類のオオカミがいて、“オオカミさま”とオオカミ。

同じモチーフだけど全然違うというところとかもこだわりですね。


辻村さん:

オオカミが鍵をくわえているこの感じがすごくかわいいと思ったんですけど、このアイデアはすぐに思い浮かんだのですか?

 

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ワカマツ:

最初は鍵とオオカミはバラバラだったんですよ。

“オオカミさま”がすべての秘密を持っているという雰囲気をくわえることで表現しました。


辻村さん:

西洋のお屋敷に、ライオンが口に輪っかをくわえているドアノッカーの飾りがついたドアがありますよね。あの雰囲気とも似ていて、城のモチーフにぴったり。鍵なんだけど鍵って扉と一対なんだよって、見たときに思ったんです。


ワカマツさん:

そうなんですよ!ライオンの扉みたいなイメージですよね。


辻村さん:

この物語では鏡が光って孤城への扉になるから、実は鏡なんだけど扉になっているというところも、このオオカミの鍵のアクセサリーには表現してもらっている気がします。


ワカマツ:

デザインって、いかに少ない情報量で表現するのかがデザインの基本っていうか。無駄を省いて少ないモチーフで言いたいことを言うっていうのがデザインの力。なるべくそぎ落とす作業なんですよね。辻村さんが、そのように解釈してくれて、さっき僕が辻村さんの作品の解釈を僕なりにして、そのことで辻村さんが後から気づかれたのと全く同じ現象ですね。

僕の中ではそういうライオンのドアの雰囲気は頭というか記憶のどこかに感じてはいたけど、そのことを意識せずに感覚でデザインしていたんですよ。


辻村さん:

私も含め、Q-pot.のファンはアクセサリーの奥にワカマツさんのその感覚を読み取って、だから惹かれているんだと思います。



Q、カフェのメニューは試食してみていかがでしたか?


辻村さん:

おいしかった~。食べるのがもったいない、でも食べないのももったいないという思いがあって、すべておいしくいただきました(笑)

みなさんもきっと写真をどれだけ撮っても、崩すのがもったいないというこの感覚に陥ると思います。

紅茶にりんごジャムを入れたり、ムースもただのムースじゃなくて中にサクサクした食感が隠れていたり、食べる時にも遊び心がありますよね。あとクッキーの二つがすごくかわいいので、やっぱり食べるのをためらう(笑)

 

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Q、試食会でのエピソードを教えていただけますか?


辻村さん:

こころをイメージしてハートのチョコを入れていただいたのですが、赤かピンクか色のリクエストを聞いてくださったり、プレートのまわりのソースを何色にするかを一緒に考えさせてもらえたりしたのがすごく楽しかったです。あとソースの上にナッツをまぶすかアラザンをまぶすか、試しに半分半分にしたので見てくださいって言われたんですけど、その半分半分になっているのが、こころたちが過ごしている1年間の時の経過を表しているみたいで、1年間で変わっていくようなイメージもあって素敵でした。その意見を伝えたところ、「採用!」ってなりまして。

 

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ワカマツ:

いいアイデアでした。春夏秋冬というか、学校の1年を表しているようでいいですよね。

 

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辻村さん:

はい。「かがみの孤城」は章タイトルが1学期、2学期となっているから読者の方から、「今3学期読んでるんですよ。」とか言われたりもするんです。私も「3学期の途中で止めたら、続き、気にならない?」って聞いたり(笑)


ワカマツ:

確かに!(笑)


辻村さん:

私の小説って青春小説の中でも圧倒的に教室小説だと思うんです。部活小説でもないし、恋愛小説でもない。

こころたちは学校には行っていませんが、お城に来るときでも常に教室を背負って来てしまっている感じがあります。それぞれの事情の中で学校に通わない選択をしたわけですが、もし学校に通っていたならできたであろう友達とか、できたはずの経験が奪われた状態になるのはもったいないし、こころたちにとっても悔しいことだろうと思って、その子たち同士を合わせられないかな?と考えて作った設定が、お城に集まることだったんです。その感じがこのお皿の上の時間の経過とかクッキー缶の中にぎゅっと込められている感じがして、小説の核の部分を掬い上げてくださったワカマツさんに感謝しています。いざクリエータースイッチが入った時のワカマツさんは本当に凄いなって。

 


Q、お二人に質問なのですが、作品を創られる時って、どういう環境で、また何を思って作業されているのですか?例えばワカマツさんはQ-pot.のキャストが近くにいる環境の中で創られていますが、集中されている時って周りは見えているのですか?


ワカマツ:

僕はみんながいた方が落ち着きます。自分一人の時は好きなことやっちゃう。

 


Q、好きなこととは?


ワカマツ:

家の写真見たり、インテリア探して見たりとかなっちゃうから。(笑)

僕の中ではQ-pot.のことって、仕事として天職っていうか。だから、集中してできちゃう。周りも見えてるし、逆にみんなの反響がいいものが作品としていいものだと思うから、共感してもらえる人がいればいるほど、それって需要がめちゃめちゃあることだってわかるじゃないですか。かわいいか、かわいくないか、評価が事前にわかった方がいい作品が創れます。最初のサンプルを見て、みんなが「わ~、かわいい」ってなっているのを見ると、いけるかもしれないって。

 


Q,それでは辻村さんはいかがですか?


辻村さん:

どの場面なのかで、書く速度も集中力も違います。人がいるカフェとかで書ける場面もありますが、クライマックスは絶対に一人で集中できる環境で書きたい。「かがみの孤城」の最後のクライマックスシーンは、一気に書きました。朝こどもたちを保育園に送り出した瞬間に座って書き始めて、気が付いたらパジャマのまま夕方の5時だったんです。

 


Q、え?!朝から5時までずっとですか?


辻村さん:

そうなんです。なんとなく宅急便を受け取った記憶があるな~というぐらい。気付いたらすごくおなかも空いていて、今みんなを救っている途中なのに…と思いながら、外に出てパンを買ってモグモグ食べながら、保育園のお迎えに向かって。でもそれってすごく幸せなことだと思うんです。記憶がないくらい没頭できるシーンに出会えるのは作家をやっていて、本当によかったと思える瞬間です。「かがみの孤城」はそれが特に色濃くクライマックスで出ました。


ワカマツ:

読んでる側にもすごく伝わります。読んでいてもクライマックスはのめりこみますね。

「かがみの孤城」は辻村さんにとって特別なものなんだって。間違いなく代表作ですよね。


辻村さん:

ありがとうございます。

 


Q、12月23日(金)に公開する映画『かがみの孤城』の見所を教えていただけますか?


辻村さん:

いろいろありますが、なんといっても、スクリーンで見られるお城の内装にまずは注目していただきたいです。みなさんが頭に描いていたお城の中を、こころたちが実際に動き回るのを見てほしい。本は読者の皆さんにお城の8人目の仲間になったつもりで読んでほしいと思っていますが、それは映画でも同じで、8人目の仲間になったつもりで原監督が用意してくれたクライマックスのこころの思いを受け取っていただけたら、とても嬉しいです。

 

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Q、最後に一言メッセージをお願いします。


辻村さん:

「かがみの孤城」はワカマツさんにこんなに素敵なアクセサリーを作っていただいたり、映画にもなったり、まだまだ旅は続くという思いが強いです。今回Q-pot.とのコラボを通じて作品を知ってくださった方にも、ぜひ「かがみの孤城」の仲間になってもらえたらとても嬉しいです。こころや“オオカミさま”と一緒に城でお待ちしています。


ワカマツさん:

映画も今から楽しみにしています!

 


ありがとうございました!



ファン心をくすぐるアイテムの数々が登場!!

Q-pot.直営店にて2022年12月20日(火)から発売スタート

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Q-pot CAFE.では12月26日(月)からコラボレーションスイーツが登場!

美味しい紅茶とともに物語の世界へトリップしてみてはいかがですか?

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「かがみの孤城」原作についてはこちら>> 

 

 

映画「かがみの孤城」公式サイトはこちら>>

 

 

 

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